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保育器から墓場まで(2017〜2021)


胎児のような形をした不思議な植物の絵 田舎の民家の庭で和服を着て記念撮影をする家族のような4人の人物の絵で、1021年1月1日という日付が入れられ、フィルムカメラの写真風に画像編集されている 布でできた花の花束を持ち、上品な洋服を着て記念撮影をする家族のような3人の人物の絵で、彼らの背後には巨木と子供二人を描いた絵画が掲げられ、枯れた観葉植物と木の枝が飾られている 憂いげな様子で座る人物の上半身を描いた絵 上品なワンピースを着て骨董品のようなクッションと絨毯の上に座る人物を描いた絵 歳の違う二人の若者が向き合っている絵で、年上の方は微笑んで相手の涙を拭い、年下の方は悲しげに相手の頭を押さえつけている 草の茂る海辺で遠い海の向こうを見つめる人物の絵 不気味な草花の模様の中でこちらを苦しげに見つめている人物を描いた絵 廃墟になった倉庫のような場所で、涙ぐんでこちらを見上げている子供の絵 捨てられて草むらになった畑の前にある田舎の道で、手提げ鞄を持ち真面目そうな様子で佇んでいる子供の絵 教会のような建物の前で、長いコートを着込みマフラーを巻いて寒そうにしている人物の絵 布団の上に置いた腕に、幼い子供二人が手を添えてほほえみかけてくれている絵 眼鏡をかけた壮年の人物の、肖像画のような絵 若い人物を描いた肖像画のような絵 天気の良い日、制服を着た保育園児のような子供二人が、施設の玄関で靴を履き出かけようとしている絵で、彼らの背後では保母のような大人たちが散歩の準備をしている 海沿いの田舎の道で、保母のような大人に連れられて二人の子供が散歩している絵。先をゆく子供が後ろの子供の顔をエノコログサでくすぐり、べそをかかせている。 野原の遠くから子供がこちらを見つめている、ぼんやりとした絵 親しげに身を寄せる壮年の人物二人の絵 寒空の下、マフラーと帽子を身につけた老年の人物二人が、白い息を吐きながら笑っている絵 研究施設の廊下で、壁に掲げられたモニュメントを見つめる若い研究者の絵。天使の人形が飾られたツリーのようなモニュメントと、子供が描いた絵を集めたモニュメントが飾られていて、廊下の奥では研究者たちがいくつものカプセルを覗き込んでいる 図書館の机に並んで座る、歳の違う子供二人の絵。年下の方は「古の教え」という本を読むのとその勉強に熱中しているが、年上の方は年下の子供の横顔を盗み見て、スケッチしている 肌着で親しそうにくっついている若者二人の絵。一人は積極的に身を寄せ合おうとしているが、もう一人は照れて顔を背けている 病床に寝ながら、悩んでいるような表情を浮かべる若者の絵 バスの車内で、時刻表を手にして車窓を見つめる若者の絵で、窓の外には遺跡と化した高速道路の残骸が見えている。バスの車内にはバスカードの広告と優先席のポスターが貼られており、優先席のポスターには老人・子連れ・怪我人のマークはあるものの、妊婦のマークが見当たらない。 寒さの中、双子の若者がマフラーをかけあって微笑んでいる絵 駅のホームで待ち合わせた若者二人と中年の者一人 木洩れ日の降り注ぐベンチに座り、アイスを食べる大人二人と少年一人 不気味な草花の模様の中で俯く大人と、その背中にあやしげにもたれかかる裸体の少年

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