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樹洞より(2021〜)ギャラリー


イラスト
絵のタイトルと登場人物名を記載しています。

白黒の点描画。刺繍や編物や波の模様の中、平均台の上を通るように歩く人物が不明瞭に描かれている。
この広い広い地面と海面に針をひと刺しして落ちる影

白黒の点描画。白衣の若者が目を瞑って腕を伸ばしている。その周りにいくつもの手が浮かび、空間は唐草模様で満たされている。
傷口を封じて君は血と呼気の飽和の中へ隠れてみせる

白黒の点描画。若者が壁に手を当てている。格子状のシルエットや活字のようなものがいくつも重ねて描かれている。
この街の琥珀は青い ポスターがシアンに褪せて日付を閉ざす

白黒の点描画。細い草の影の合間で若者が俯いている。
雨を知り草いきれ惑う蛾のように小さく小さく居処探す
羽衣

白黒の点描画。タイルと蔓草のような模様の中に、微笑む若者の姿が描かれている。
番人よ焼かれたまえと照る月は多層の今際 霊たちはまだ
冥王

鉛筆とコピックで描かれた灰色の絵。暗闇に白く光る鏡が絵の全体を占め、鏡面には鏡の中の自己を見つめる若い人物が映る。絵の全面が絡まった編み目のような模様で覆い尽くされている。
鏡にあなたを埋める

黒の細いペンで描かれた2枚の点描画。左右に並べられていて、どちらにも白い羽織を着た若者の立ち姿と、文章が描かれている。右の絵にはクィヒャンというタイトルが書かれ、若者は俯いている。左の絵にはキルギョンというタイトルが書かれ、若者は正面を見据えている。
クィヒャン/キルギョン

黒の細いペンで描かれた大きな点描画。絵の全体が編み目のような模様で覆われ、ところどころ文字が書き込まれている。中央には四角い枠があり、上から下へ体を垂らした人物が描かれていて、裸体の中に星や唐草の模様が描かれている。その人物の首に、巨人のような者が爪を立てている。
朽ち待ち月
巻砂の母神/雪、冥王

草花の茂みの中に向かい合って佇む、二人の若者のイラスト。茂みにはツツジの花と奇怪な模様が見えている。黒の細いペンで描いた線の上に、鮮やかなコピックの色が塗られている。
息満つる紅色の門をくちびると呼ぶ言の葉が草花なれば
羽衣、澪

人物と模様のイラスト。黒の細いペンと、青色系統のコピックで描かれている。人物は全体的に白っぽく、長い髪をなびかせて口紅をつけ、鋭い表情でこちらを見て立っている。それに重なるように、ペイズリー柄や草花の模様が描かれている。
冬の魂

遠くを見上げる少年の横顔の絵。瞳は輝いており、明るい表情。少年の周りは草花や星の模様で埋め尽くされている。
望郷

花や星の模様に埋もれる青年の絵。口紅をつけていて、首に太いリボンを巻いている。けだるい表情でこちらを見ている様子。
花の瞬き
羽衣

曼荼羅のような模様に埋もれた壮年の人物の絵。赤子を抱えている。
ことわりを詠む

いくつものエンブレムの模様に埋もれた二人の人物の絵。眼鏡をかけた無表情の青年と、あでやかな雰囲気の少年。
時を飾る
珠/マル、冥王

頭を抱える壮年の人物と、神秘的な雰囲気で横顔を見せている人物の絵。草花の模様に埋もれている。
分かたれぬとき
巻砂の母神/雪、木守

疲れた表情で仰向けになる人物の横顔の絵
瞬眠(microsleep)
珠/マル

木の幹に向かって手を伸ばす壮年の人物と、その前に浮かび上がり人物に手を伸ばす亡霊の絵
触れ違う

草花を散らしながらいくつもの手に囲まれて、けだるそうにする人物の絵
autobiographer

ひと房のパセリの中に絡まるようにして、ぼんやりとたゆたっている人物の絵
縮れ芹

尖った結晶に囲まれ、真剣な様子で花束を抱えている人物の絵
針状結晶
巻砂の母神/雪

菊の葉っぱの上で雪をかぶりながら眠る、二人の人物の絵
雪の枕
詠、珠/マル

草花と混ざり合って腕を投げ出しながら、こちらを強く睨んでいる人物の絵
蘇生

背の高い植物が花を散らす合間に浮かんでいる、呑気そうな人物の絵
花散る間

ワラビの芽、ミカンの花、ホウライシダの葉っぱが踊る上で、ふんわりと宙に浮かんでいく人物の絵
蕨の寝台

子供が集めたガラクタのようにめちゃくちゃで大量の破片に囲まれ、横たわってあやしげに微笑んでいる人物の絵
巫子の部屋
冥王

昔の市場で売られているような布の靴がぎゅうぎゅうとひしめきあう中、片目を閉じて困った様子をしている人物の絵
雑踏

不気味な模様と化した草花の中で宙に向かって手を差し伸べている人物の絵

さざめきぐさ




漫画


『血と息の神話』
シリーズ全体のプロローグをイメージして描いた漫画です。(12ページ)



『ようこそこの世へ、そしていつかさようなら』
シリーズを制作し始めた頃に描いた漫画です。小説『樹洞より』に登場する「澪」「鞘」の物語の原型となっています。(18ページ、未完)(R-15相当)



『未だ完からぬ日の記し』
サークル[in absentia]様 赤口樒様主催Webマガジン『eksperimentoj 架空日記増刊号』に寄稿させていただいた作品です。(リンクをクリックするとサークル[in absentia]様のページに移動します)
シリーズの終盤をイメージして描いた漫画です。小説『樹洞より』『緑の縁』に登場する「マル/珠」の一面が描かれます。(34ページ)


PVとキービジュアル

小説『樹洞より』PV1
動画・音楽 野原小路 / 朗読 VOICEPEAK

小説『樹洞より』PV2
動画・音楽 野原小路

虹色の模様の中に、5人の人物、赤子、精霊を描いた絵。「樹洞より」のロゴとあらすじが添えられている。あらすじは、「人間は皆、巨樹のうろから生まれる世界。母なる木を愛する純真な少年・澪は、己が胸に棲まう幻を恐れ、ふるさとの島を旅立つ―― 人のさがに息づく、暗く暖かな深淵を知った者たちの群像劇。」。

7人の人物の絵に、「樹洞より」のロゴとキャッチコピーが添えられている。キャッチコピーは、「我々が土となり塵となる頃、それを攫う風に歌よあれと願う。」。


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